エルフのクリスタル ~ ASEEDONCLOUD/ Elves jacket

今季のASEEDONCLOUDのテーマ”最眩組(moguragumi)”は、1人の少女と4人の老翁たちの物語です。

詳しくは以前のブログをご参照いただくとして、一部を下記に抜粋しましょう。

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ある日のことです、亡くなった仲間を埋葬するため坑夫たちがお墓を掘っていたその時を同じくして、町にひとりの女の子が誕生しました。
彼ら-4人の坑夫たち-はその子を仲間の生まれ変わりとして大切に育て、自分たちの仕事場に日々連れ出すようになります。

月日が流れ女の子は成長。
いつものように老坑夫たちとともに採掘作業中に勤しんでいると、たまたま古いお墓に当たり、ボロボロになった遺品を掘り返してしまいます。

女の子はそれを見て大変悲しみましたが、その様子を見た坑夫たちが遺品を綺麗に戻すと、とても喜び彼らを褒め讃えました。

それからというもの、彼らは地下で遺品を元に戻す作業に没頭するようになります。
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この少女-その名をElves(アルヴ)といいます-は、遺品を扱うにあたり、彼女なりの正装としてワンピースの上にジャケットを羽織っているようです。

それがこのElves Jacket。

クラシカルというよりアンティークの芳香すら漂う古式ゆかしいデザインですが、それもそのはず、産業革命以前に多くのイギリス人が着ていたジャケットを下敷きにしたとのこと。
おそらくはヴィクトリア朝時代の労働者階級の服かと思われます。

そこにASEEDONCLOUDならではのアレンジが施され、柔和な、とてもやさしいジャケットとなりました。

まずご覧いただきたいのが英国MOON社製の生地。

グレーがかった”モス”にはエメラルドグリーン、ブラウン、そしてベージュ、

“ブラウン”にはブラウン、レッドブラウン、カーキ、ネイビーブルーが混ぜ合わさり、奥行きのある豊かな表情が生まれています。

前立ては4つボタン仕様で詰まった胸元が特徴的です。
さらに上部、ラペル裏のボタンを留め、スタンドカラーとして着ることも可能となっています。

袖はまさかの立体裁断。

きわめて幅が狭い胸ポケットが、想像力を喚起します。

裏地はコットン。

円みを帯びたパッチ型の内ポケットがなんとも愛らしいですね。

なお、袖裏にはすべりがよく吸湿性にすぐれたキュプラが用いられています。

全体としてボキシーなシルエットで、アウグスト・ザンダーの写真にうつる市井の人々が着ているような佇まいです。
肩肘の張らない秋冬の上着として、大活躍してくれることは間違いないでしょう。

なお、アルヴの名は北欧神話から現代のライトファンタジーまで愛され続けている妖精の一種エルフ(Elf, Elves)に由来しています。

発音としては古ノルド語を取り入れているのでしょうか。

国や時代によって概念が異なるためエルフそのものを定義づけることは難しいのですが、概ね人間と似た、そして特別な力のある存在として扱われます。
この物語のアルヴにも、どこかそんなイメージが投影されているようです。

今後ご紹介するであろう老翁および彼らの服についても、どうぞお楽しみに。

オンラインストアはこちらです→ モス/ ブラウン


クレイジー・クライマー ~ ZDA/ Climber 2560LS

秋の長雨とはほんとうによく云ったもので、2週間ほど靉靆とした空模様が続いています。

次から次へと秋冬の商品が届いているというのに、こんなに薄暗い日ばかりだと環境が整わず、オンラインストアにしてもブログにしても撮影ができやしません。

明日からはようやくお天道様が戻ってきてくれるそうですが、本日も一瞬の晴れ間の恩恵を受け、ここにようやくZDAの新作を皆様に披露することが叶いました。

ランニングシューズの”Marathon”、室内球技用シューズの”Trainer”に続くさらなる刺客、軽登山用ラインの”Climber”。

ただでさえ謎に満ちたZDAのなかで、このClimberは特に不明点が多い…というより、不明点しかないようなシリーズです。

この靴ひとつにしたって、過去の製品を調べるうえで頼りになるЮрай Шушка(Yuray Shushka)氏の資料を探してみても、該当しそうなものは見当たらず、もはやZDAネームで製造されたモデルかどうかも疑わしい。

ZDAは実際に当時の工場に残っていた型を使い現地で再生産してはいますが、ついでに他のブランドで作っていたであろうモデルまでしれっと自社製品として復刻してしまうという、信じられないほど緩いスタンスですので…

それはさておき、靴単体として見れば、たしかな魅力に満ちています。

上記の理由でモデルの背景等はまったく判りませんが、デザインから察するにアプローチシューズではないかと思われます。

アプローチシューズ、登山を好む方以外にはあまり馴染みのない呼称かも知れません。
ロッククライミングを実行するにあたり岩壁まで向かう(=アプローチする)道中に履く靴です。

あくまで目的は岩壁への到達ゆえ、そこまで重厚な登山靴は必要とせず、さりとてアスファルトを前提としたスニーカーで歩けるほど生ぬるい道でなし。
そうしたシチュエーションには、ほどよく軽快で、しかしゴツゴツした山道に負けない頑強な靴が最適です。

たとえばこの靴を見れば、スウェードとスムースレザーを重ね耐久性を高めたアッパー、

足のブレを防ぐためつま先までフィット感を調節できる外羽構造、

硬くざらついた岩との摩擦によるアッパーの損傷を防ぐ補強のランドラバー。

まさに岩稜帯での活動を想定した仕様です。

一方で、ソールはそこまでスパルタン路線ではありません。
軽く、そしてクッション性に優れたミッドソールに、滑り止めもそこそこに、しなやかに屈曲するアウトソールが採用されています。

アプローチシューズによっては、簡単な登攀にも対応できるよう、アウトソールの爪先あたりに粘り気があってフラットな部分(クライミングゾーン)が設けられていますが、この靴にはありませんので、なるべく履いたまま岩に登らないでください。

履き心地は見た目からは想像できないほど良好で、ゆえにハードな環境での使用にはあまり対応できないと思われます。
通常の歩行に適した柔らかいソールは重い荷物を支えきれないだけでなく、爪先だけで踏ん張ることができず、転倒や滑落の原因となりかねないため、山の悪路には適しませんので。

また、特に防水機能なども付与されていないようです。

ですので、アウトドアでの使用は、ちょっとしたハイキングやバーベキュー程度にとどめた方がよいでしょう。

一方で、市街地でと考えると、前述の通り履き心地に優れ、歩きやすいというのは大きなメリットです。
ぱっと見インパクトの強い配色も、いざ装いに合わせてみれば驚くほどかろやかに溶け込みます。

この絶妙な曖昧さ、まったくいつだってZDAは期待を裏切りません。

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ゲーミング・マギ ~ EEL Products/ ビーグルジャケット

ビーグル犬は、その鋭い嗅覚や無尽蔵の体力、鳴き声によって仲間と連携をとる性質などから、古来より兎狩りなどで起用されてきました。

当地ではかなり旧い時代からお馴染みだったのがその名からも窺え、「開いた喉」を指す古フランス語”begueule”に由来するとも、「小さい」を意味する古英語”begele”やゲール語”beag”に由来するとも伝えられています。

さて、そんなビーグル犬、そこからハンティングに聯想してデザインされたマウンテンジャケットが、EEL Produtsより到着しました。

コットン60%、ナイロン40%、いわゆるロクヨンクロスと呼ばれる軽撥水生地で仕立てられたこのジャケットには、日常から狩り、さらに幅広いシチュエーションに至るまで対応できるよう、豊富なギミックが仕掛けられています。

まずハンティングウェアらしい部分といえば、背面のゲームポケット。

元来は獲物(”game”)を入れるために設けられたディテールですが、このジャケットではそれほど大ぶりにには設計しておらず、おろそらくは仕留めた兎を収めることはできません。
とはいってもそれなりのスペースはありますので、工夫次第でいろいろな用途に活きるのではないでしょうか。

フードは脱着式です。

この「スナップによる脱着」は、フードのみならず意外なところでも取り入れられています。

裏をチラリ。

ここから視線を下げていきましょう。

腰あたりでポリエステルフリースのブランケット出現。

この上部を留めているスナップを全部外せば、当然ブランケットは下部を支点とし、めくれますよね。

すると…

ご覧の通り、太腿を暖めるような形に。

たとえば冬季の日産スタジアムでマリノスの試合を観戦するときなど、椅子や接地面からの冷えを軽減してくれます。
これは有難い。

なお、下部のスナップもすべて外しブランケット部分を独立させて、マフラーとして用いることも可能です。

このように、敢えていわゆる本格派を再現するのではなく、絶妙な匙加減のユーモアをひとふりして、まったく独自の服を作る。
それがEEL Productsならではの魔法であり、替えが利かないところです。

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いつまでも あの人にはいてほしいのだけど 通うかしら 私のこのまごころ ~ Olde Homesteader/ PLAIN RIB HEAVY WEIGHT SOCKS

裸足の季節は終わりを迎え、靴下が必要な時候となってきました。

せっかくですから、まっさらな新しい靴下で心地好く秋に臨んでみては如何でしょうか。

折しもOlde Homesteaderから、素敵な新作が届いたところです。

同ブランドが初めて靴下をリリースしたときからずっと定番として展開し続けているヘビーウェイトソックスの糸量をさらに増やした、やや肉厚のリブソックス。

黒と生成が混ぜ合わされた奥行きのある風合いからすでに、その穿き心地の好さが窺い知れます。

ほどよい薄さとあっさりさっぱりとしたフィット感が特徴的な前者とは異なり、空気をたっぷり含んだような柔らかさが身上で、クッション性に富み、また保温性にも優れています。

やや遊びをもたせた爪先と平坦なリンキングは変わらず。
爪の付け根などにまったくストレスを与えません。

足首あたりには幅広いリブ、トップ部分には細かいリブを用いることで、ふんわりとした包み込みとずり落ちにくさを両立させました。

なおこのリブソックス、実は以前にも色違いが入荷してまして、おそらく納品が重なった時期だったため、ご紹介を完全に失念してしまっていました。

エクリュ一色のものと

温かみのあるラスティックブラウン、

ともに若干数ですがまだ在庫がございます(2020/9/17時点)。

まろやか極まる着用感は、どれも同じです。

肌着のみならず靴下もまた圧倒的リピート率を誇る、その事実がすべてを物語ります。
すでにご愛用されている皆様に今回もお薦めなのは無論改めて言うまでもないこと、未体験の方はこの機会に是非一度体感してみてください。

オンラインストアはこちらです→ ブラック×エクリュ/ エクリュ/ ラスティックブラウン


素敵な歩みより 右により 左より ~ Handwerker ASEEDONCLOUD/ HW slacks

だんだんと、昼の暑さもやわらいできましたね。
今年は7月、8月と月ごとに気候がスパスパッと切り替わってきましたが、今月もその調子のようです。

陽もだんだん低くなってきてますし、秋は着実に近づいています。

秋冬に向けたパンツも順調に入荷しており、Handwerkerからは新作が登場しました。

定番のワークパンツは豪快な太さが特徴的でしたが、今回はそこまで極端な方向へは向かわず、中庸な具合に収まりました。
太腿にややゆとりをもたせながらも全体としてボリュームを抑えた、やや細身のパンツです。

通常の形状にくらべ尾錠の位置が高く設定され、ヒップラインはとてもすっきりしています。

とくに横から見たお尻から脚への流れるような曲線は、見事です。

機能的なヒップポケットが、この美しい一本がワークパンツであることを思い出させてくれます。

素材はHW wood worker’s jacketと同じく、コーデュラナイロン混のカラリとした生地と

ふっくらとしたコーデュロイの2種をご用意しました。

どちらもワークパンツという枠をあまり意識せずに、さまざまな装いを愉しめるはずですよ。

オンラインストアはこちらです→ カーキ/ グレーコーデュロイ


仄暗い水の底から ~ SOAK IN WATER/ “BLACK” SERIES

なぜだかこのところ、ベルトをお探しのお客様が増えてきました。

ベルトは、世の中にいくらでもあるようで、探してみるとなかなかちょうどいい品が見つからないものです。
品質上の要求をクリアするのはもちろん、デザインのお好み、そしてどんな装いに必要なのかなどの細かいニーズに応えねばなりません。

一般論ですがスーツなどには薄く柔らかい革を二枚合わせたものが向いていますし、普段からガンガン使い込んでいくのであれば、一枚革のものがお薦めです。

さてその一枚革、耐久性を重視すると当然ベルト自体が武骨になっていきます。
それが魅力とも言えますが、必ずしもそれが絶対的な正解とは言えないでしょう。

とくに当店で取り扱っている服はマッチョではないため、あまりに腰回りばかりが男臭いのも困ります。

そこで昨年初春に辿り着いたのが、SOAK IN WATER。

質実剛健にして粗野でなく、どこか甘い優しさだったり、あるいは透徹な切れを感じさせるベルトは、登場するや否やすっかり当店のラインナップに溶け込んでいきました。

そんなSOAKのなかにもさまざまなラインナップが存在するのですが、今回ご紹介するのはブラックシリーズ。

革、縫い糸のみならず、バックルまで黒に統一されています。

使い込んでいくとこの塗装が剥がれてきて、地の真鍮の色が露出してきます。
そうした経年変化もまた、このベルトの悦びです。

2型入荷していますが、まずは初回入荷時から展開している、Narrow Standard。

15mmの細幅で、やや薄めに漉かれた植物タンニン鞣しの牛革が用いられています。

ユニセックスのフリーサイズで、11もの穴が開けられました。
なお、SOAK IN WATERのベルトの穴はブランド名に因んで水滴型となっています。

もうひと型は、当店では初の登場となるStandard。

こちらはNarrow同様に植物タンニンで鞣された革ですが、しっかりと硬く、肉厚です。
幅は25mm。

ゆっくりと時間をかけて、馴染ませてやってください。

ともに専用の缶に収められており、プレゼントにも最適です。

ベルトはやや地味なポジションの小物ではありますが、その違いは明確に表れます。

季節が進み、身に纏う服が重厚感を増せば、装いに於けるベルトの見え方もまた変わってくるもの。
まずは一度ご検討ください。

オンラインストアはこちら→
Narrow Standard ブラック
Standard 25 ブラック


モンパルナスのともしび ~ niuhans/ French Worker Serge Atelier Jacket

朝晩はともかく日中は真夏さながらの暑さが続いていましたが、今日はそれもちょっと落ち着きました。
秋物衣料を探すには、とても好い気候です。

9月もいつの間にやら中旬、こんな上着の出番も、もう間近では。

フランスのワークジャケットを再構築したアトリエジャケット。
この一見したところ何がどうアレンジされているのか判らない、その抑制が実にniuhansです。

やわらかく、ほどよい厚みをもったコットンサージを使用し、一枚仕立てにされています。

ユーロワーク古着がお好きな方なら説明も不要でしょうが、元ネタとなったジャケットに用いられている生地は硬く、直線的に裁断されています。
あくまで働き着ですから、着心地やシルエットは二の次です。

しかしこれもまたniuhansのフィルターを通すと、ぱっと見の印象はそのままに、柔和なシルエット(特に肩のあたりの流麗な線は絶品です)、心地好い着用感と、まったくの別物へと変えてしまいます。

ボタンは椰子の実の殻を削り出したもの。
経年変化が楽しめそうです。

こんな無骨な肘当てですら品よく見せてしまう、そんなniuhansの密やかなデザインワークには、まったく驚かされます。

niuhansのフレンチワークジャケットはここ数シーズン素材などを変えながら展開を続けていますが、毎回店頭での反応が頗る好く、あっという間に完売してしまいます。
今季もすでに入荷分の半数が巣立っていますので、時間の問題でしょう。

気になる方は、どうぞお早めに。

オンラインストアはこちらです→ ベージュ/ カーキ


さみしい時も かなしい時も いつもあなたが ~ EEL Products/ ボトムズ

ぬすまれた過去をさがしつづけていたり、或いはくだかれた夢をひろいあつめていたり。
自分が自分であるために、捨ててきたものの数を数えながら、定めとあればと心を決めて、飽きるほどに日々戦い続けている…

そんな、炎のにおいのしみついた紳士諸氏に相応しいパンツの登場です。

EEL Productsの新作、ボトムズ。
“Bottoms”、あまりにもそのままな名前ですが、それだけブランドとして手応えのあるパンツということなのでしょう。
別に着用者を「最低野郎ども」と罵る意図はないようです。

重心の低い、太めのクロップトパンツで、腰回りと腿にゆとりをもたせ、膝下からごくゆるやかにテーパードした形となっています。
ワイドすぎず、ほどよいリラックス感が楽しめる、EELらしいパンツです。

むせるほど重厚なウールサキソニーの奥行き、佇まい。

肉厚な生地の上、腿から膝にかけて裏地も張られていますので、真冬でもしっかり対応してくれます。

厚みのあるフロントボタンはカメラレンズを思わせます。

なお、ボタン下部のループはベルトのピンを通してベルトを固定するためのものです。

汎用性はきわめて高く、ジャケット、ニット、シャツ、スウェットフーディーに至るまで、難なく対応してしまいます。
秋冬を通してついつい穿いてしまう一本となりそうです。

来たる季節、このパンツを着用し、苦いコーヒーを飲む。
沈みゆく夕陽に、二つの影が重なる。
だが、思いは切なくすれ違う。

そんな情景が、目にうかびませんか。

オンラインストアはこちらです→  チャコール/ ネイビー


パパも なんとなく 気づいてたでしょう ~ Olde H & Daughter/ SUPIMA COTTON HENLEY NECK LONG SLEEVE

Olde Homesteader(OH)の新機軸として今年の初夏に突如デビューした、Olde H & Daughter(OH&D)。

拙ブログでご紹介するや否や想像を遥かに上回る反応をいただき、瞬く間に当店に於ける定番的ポジションまで昇りつめてしまいました。

そんなOH&Dの秋の新作が、こちら。

どちらかといえば繊細な風合いだったTシャツ、タンクトップとは打って変わって、これからの時期に頼もしい厚みと剛性感を備えたヘンリーネックカットソーです。

アメリカ産スーピマコットンを採用、ふっくらとしたしなやかな風合いはさすがOH&D。

なお、この生地は一般的なカットソー素材の編み方と異なり、緯糸を飛ばすように編み立てられています。
緯糸がループに通らず直線状となることで、生地自体が横方向へ伸縮しづらくなり、編み素材でありながら布帛のような質感が生まれました。
つまり型崩れが起きにくく、着用者の体のラインを必要以上に強調しません。

縫製は凹凸感の出ないフラットシーマ。

OHお得意の脇ガセットにより、伸縮性の少ない生地ながら着脱は容易となっています。

Tシャツ、タンクトップ同様、背面は長めに設定され、お尻を包むように円くカットされました。
腰や臀部を冷やさない、下着をルーツとした服ならではの意匠です。

袖のリブはしっかりと編まれ、自然に伸縮しながらも緩みにくく、長期間の着用に堪えます。

OH&Dの各アイテムは肌着でありながらもその枠に収まらずさまざまな装いに適用すべくデザインされ、当然このヘンリーネックも例外ではありません。

肌寒い日のアンダーウェアとしてのみならず、たとえば何かの上に重ねたりしても面白いでしょう(ちなみに現在1サイズ展開となっており、だいたいメンズのS~M程度のサイズ感です)。
服自体の出来栄えが素晴らしいからこそ、これはこう着るべきといった発想にとらわれず、自由にいろいろな装いにお役立てください。

オンラインストアはこちら→ オフホワイト/ セージグリーン


大きいことは いいことだ ~ KIMURA/ 20needles/ set-in sleeve

KIMURAの進化、深化が止まりません。

今年のと立て続けに多くのお客様に衝撃を与えた5本針シリーズはさらなる魔境へと突き進み、その飽くなきステッチへの追求は、20本針なる地平を見出しました。

縫い代1.2cmを埋め尽くすかの如く、アームホールを囲むように打ち込まれた20列。

実際に縫っている木村さん本人ですら工程の中でだんだん何本目か判らなくなってくるというほどに、ぎっしりと縫われています。
ステッチというより、もはやテーピングです。

袖は後付け。
見えづらいですが、胴の脇と袖の縫い目がずれています。

当然手間はかかりますが、これによりシャツが立体的に仕上がります。

ただアームホールのステッチが多いだけでなく、こうした部分もきちんと考慮されているのが、このシャツに限らぬKIMURAの大きな魅力です。

どこを見ても、実に美しい。

工業製品の域を逸脱した、工芸品としてのシャツ。

閉塞感、不安、苛立ちが渦巻く時代だからこそ、こうした特別な(そしてどこか可笑しみのある)一着で、日々の心持ちを潤わせたいものです。

オンラインストアはこちら→ ブラック/ ネイビー