熊のスージー ~ h.s.Equipment/ フーデッドベアコート

早いもので2019年も残り3週となり、秋冬物の紹介は終盤に入りました。

満を持して今季最後の大物のご紹介です。

HAVSERSACKの別ラインh.s.Equipmentから登場したこちらのコート、”ベアコート”の名が示す通り熊を彷彿させるこの毛足の長さと密度、迫りくるような圧倒的ボリューム感に息を飲みます。

素材はウールとアルパカで、空気をたっぷり含み、見た目からは想像もできないほど軽くやわらかな生地に仕上がっています。

キュプラの裏地も相まって、ごくなめらかな着心地もまたこのコートの語られるべき魅力と言えます。

ジェダイや魔術師レイストリンを思わせる大ぶりのフード。

包み込むような暖かさと一種の外連味のようなユーモアが感じられますね。

ボタンの留め具合でフード、襟もとの表情が変わる構造となっており、愛らしいくまさんから猛々しい大熊まで、幅広い演出力を誇ります。

店頭ではその迫力に気後れされる方も決して少なくありませんが、意外と着方によってはすっきりとまとまりますので、是非一度お試しを。

オンラインストアはこちらです


この横浜にまさるあらめや

2013年11月30日 日産スタジアム。

残り2試合という状況で2位と勝ち点4差をつけて迎えたホーム最終戦、1勝でもすれば優勝、というところで対峙するはアルビレックス新潟。

中村俊輔はじめベテランを中心としたいぶし銀チームがシャーレを掲げる姿を見ようと6万人以上の観衆が集まったこの日、

まさかの惨敗。

それもまったくいいところないまま一方的に殴られ続ける(スコアは0-2)とは思いませんでした。

私も娘もこんな顔に。

そして続く最終戦も川崎フロンターレに敗れ、虚無感に満ちた終戦となったわけです。
その試合はテレビ中継で観たのですが、あのときの泣き崩れた中村俊輔の姿は今でも忘れられません。

そして6年が経ち、ここ10試合では9戦1分と怒涛の快進撃でシーズン終盤にしてついに首位に立った新生マリノスが、満員の日産スタジアムで優勝を賭けて2位FC東京と戦うことになりました。

まさかの雨、気温はおそらく5度くらいという極寒の環境に足の先など冷えきりながらも、場内の熱気がそれを上回ります。

勝ち点差3に得失点差7ゆえ、4点差以上で負けなければ優勝ではありましたが、それで守りに入るどころか、凄まじい勢いでFC東京を潰しにかかるわがマリノス。

タイの英雄ティーラトンの火を噴く悪魔の左足、ブラジルの微笑み貴公子エリキの技ありな一撃、そして素晴らしき遠藤渓太によるばかうけな高速ドリブルからのゴール、そんな最高の3連発に、会場は完全に沸騰しました。

とにかく点を取らなくてはならない状況なうえ、そもそもほぼ首位を走ってきただけあってFC東京も終始危険な香りに満ち、最終決戦にふさわしいハイレベルな試合に。
ダレる時間など一瞬もありません。

そしてついに。

わがFマリノスが15年ぶりにシャーレを手にしました。

その景色は美しくて美しくて、もう何も言えません。

18年間マリノス一筋に走り続けた栗原勇蔵の引退式も、忘れることはないでしょう。

さて。

という次第で、店主は非常に機嫌がいいため、明日12/8は一日限定でマリノス優勝記念セールを行います

店頭に限り、一部除外商品以外の全品を10%OFFで提供致します!

なお、その除外商品についてですが、この一か月以内に店頭で販売実績のある型です。
こちらはすでにお買い上げいただいたお客様を尊重するためですので、どうぞご理解くださいませ。

それでは、ニヤニヤしながら皆様のお越しをお待ちしております!


ニッカとポッカの思い出 ~ HAVERSACK

ニューヨークに移住してきたオランダ人およびその末裔を指す名(knickerbocker)の通り、もともとはアメリカのオランダ移民が穿いていたハーフパンツに由来するニッカボッカーズ。

ゴルフや登山などに用いるスポーツウェアとして広まった服ではありますが、日本ではリアルワークウェアとしてもおなじみですね。

(用途を考えれば当然ながら)たいへん運動性に優れているこの服の本質的な魅力はそのままに、HAVERSACKのフィルターを通して「装い」の次元に引き上げたパンツが届いています。

落ち着いた色調の上品なチェックとやわらかな肌触りが、寒さに固まった気持ちを綻ばせるウールエターミン、

本場アイルランドから輸入した頑強なドニゴールツイード、

型は同じですが、それぞれの素材の特性によってまったく異なる印象となりました。

素材のみならず入念な細部の作りこみに、ただのトリッキーな一本で終わらせる気などまったく作り手にないことが見て取れます。

裾の絞りはダーツがとられ、きゅっと引き締まりつつ立体的に仕上げられました。

HAVERSACKのパンツはこのモデルに限らず一見したところでは強烈な印象を受け躊躇してしまう方が多く、けれど穿いてしまえばそのシルエットの美しさと着心地のよさに魅了される方も少なくなく、結果シーズンを重ねるごと着実にファンを増やしています。
こちらもその例に漏れず、今までニッカボッカーズに縁のなかった方でも縁の強かった方でも、新鮮な感動をもって楽しめるはずです。

単品画像からは伝わらないその魔力、是非ご自身の体でお確かめください。

オンラインストアはこちらです→ エターミンチェックニッカボッカーズ/ ドニゴールツイードニッカボッカーズ


我々は皆ゴーゴリの『外套』から生まれ出でたのだ ~ SHU/ PARKA V.2.0 MEN’S REVERSIBLE

いよいよ師走に突入し、街の様子もだいぶ冬めいてきました。

寒いですよね。きょうなんかも冷たい雨が降って、つらいですよね。

とはいっても、ロシアと比べれば横浜は温暖なわけで、となるとロシアの冬を越せる外套があれば心配は要りますまい。


ロシア、外套ときたならゴーゴリの名作『外套』および悲しき主人公アカーキイ・アカーキエウィッチ君を思い出さずにはいられませんが、

『外套』の舞台といえばサンクトペテルブルグ。

SHU(シュウ)は、そのサンクトペテルブルグにて若きデザイナーANDREY KRAVTSOV(Андрей Кравцов)氏が手掛けている新進ブランドです。

アンドレイが生まれたウラル連邦管区スヴェルドロフスク州セヴェロウラリスクは鉱山の町で、その厳しい風土は彼に機能的な衣料を志す土台を与え、彼が育ったサンクトペテルブルグは美的感覚を与えました。

もともとはサンクトペテルブルクのヒュンダイの自動車組み立て工場で働きながら文章を書いたり、またミュージシャンを目指していたアンドレイ、それよりもっと前から「縫う」ことについてとても強い関心を持っていたようです。

そうして”sew”を意味するロシア語”Шью”(šʹju)から自身のブランドに授けたのが、”SHU”の名でした。

彼は特別なデザイン教育を受けておらず、独学で裁縫を習得しなければなりませんでしたが、既製の服を分解してそこからパターンを作り直したり、試行錯誤によってスキルを向上させた努力の人です。

それだけあって、縫製や素材、服の構造については徹底的に考え抜かれ、一切の妥協のないものに仕上がっています。

まずこのコートに用いられている防水透湿生地。


耐水圧10000mm、蒸気透過性も24時間で3000g/m²と、本格レインウェア級の性能を誇ります。

この生地の機能を活かすべく縫製も綿密に行われ、さらに縫い目から水が浸入してこないようテーピング処理まで施されています。

中綿としてぎっしりとデュポン社の植物性由来PTT樹脂ソロナファイバーを用いた人工ダウン”SUSTANS”が詰め込まれました(なお、アンドレイの主義として動物由来の素材は使用せず、天然のダウンは今後も展開する予定はないそうです)。

その保温性はきわめて高く、何と氷点下25度まで対応してしまうとか。

襟もとや袖口にはリブ。

とことん冷気をシャットアウトします。

ポケットのフラップは手袋をつけたままでも開閉が容易で、凍結リスクも低いマグネット式です。

中がフリースのハンドウォーマーポケットも設けられています。

すべてのファスナーはアンドレイが絶大な信頼を置く中国SBS社製のものを採用、フロントにはこれもまた凍結しづらい樹脂製ダブルジップ。

反転して裏側からも閉じられるのですが、そう、実はこのコート、リバーシブルです。

ごくプレーンな表側とはまた印象の異なる近未来感があって、楽しめますね。

悪天候に強く、圧倒的に暖かく、上品でクリーン、さらにギミックも仕込まれている、ここまでバランスがとれて完成度の高い機能系アウターはそうそう出てきません。

来たる真冬に臨み、是非一度ご検討ください。

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太陽がもしもなかったら 地球はたちまち凍りつく ~ niuhans/ Melton Wool Cashmere Bal Collar Coat

長雨がようやく終わってさわやかな秋晴れ…と思ったら急に年末レベルの冷え込みが続き、体が追いつきません。

これを機に今年冬物コートを着始めた方も少なくないのではないでしょうか。

今までは比較的厚みを抑えた、秋冬対応のコートをご紹介してまいりましたが、拙ブログもいよいよ真冬用の逸品をお見せする段階となったようです。

ぱっと見はごくごく普通で、店頭でも見過ごされがち、しかし一度袖を通された方の記憶には強烈に刻まれる、そんなコートがこちら。

相変わらず一切の虚飾を足さない、niuhans節全開のデザインに期待が高まります。

素材はカシミア混のウールメルトン。

重厚感、奥行きがあって、なのに軽く、やわらかく、しっとりとしている…剛健な耽美派です。

この極上の生地が、着用時たおやかに流れるドレープを生み出し、その場にいるすべての人の心を奪います。

襟もとにはチンストラップ、

さらりとしたコットンキュプラの裏地が、主張を控えつつも防寒着としての機能を全うしてくれています。

なお、チンストラップは使わない場合には前立て裏のボタンに留めておけば邪魔になりません。

niuhansの服全体に言えることながら、ディテールがどうこうというよりも、まずはただお召しいただくに尽きます。
そこで初めて伝わるであろう寡黙な魔力に、きっととろけてしまうはずです。

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木がらしの風にも散らで 人知れず 憂き言の葉のつもる頃かな ~ comm.arch./ Hand Framed Knitted CD

11月が駆け足に過ぎ去り、いよいよ師走が訪れようとしています。

晩秋から冬となれば、厚手のニットが気になってくるころ、それもどっしりとした昔ながらの編地がうれしくなりますね。

今季絶好調のコムアーチから登場の、ハンドフレームニット。
東北地方にて昔ながらの手横編み機のみでニット製造を行うニッターさんの手で丁寧に編み立てられてます。

使われている糸は、弾性の強い南米産ウールにコシのある英国産ウールを混ぜた混紡素材。

この素材の特性を存分に活かすべく、時間をかけてぎゅっと高密度に詰められています。

驚くほどモチモチした質感に、思わず笑みもこぼれることでしょう。

剛性が高いのに柔らかく、懐かしくも新鮮な着心地は、もう手放せません。

当然のように店頭での人気も高く、現在各色サイズ3を残すのみ。

着丈が短く幅が広いデザインですので、身長160cm台くらいの、がっしりした体形の方にお薦めです。

文章では伝わりづらいこの魅力、可能ならば一度店頭にてご確認くださいませ。

オンラインストアはこちらです→ ダーククラウズ/ サンダルウッド


美し過ぎて ~ CURLY/ PRESTON COAT

なんでも作れるカットソーブランドCURLY、当店では定番のスウェットパーカに次ぐ人気を誇るのが実はコートです。

今季の新作PRESTON COATも、着目に値する安定の完成度。

1950年代のミリタリーコートをベースに再構築、しかしまったくキナ臭さのない、都市のためのクリーンな外套として仕上がっています。

素材はウールのようなコットンのような、温かみある風合いの混紡ハイゲージツイル。

アクリル主体でありながら、化繊の安っぽさは微塵も感じさせません。
デザイナーさんにも確認しましたが、耐久性も高いようです。
こういう素材使いはさすがCURLYですね。

襟裏、袖口の裏にはウールベースの起毛生地があてがわれ、保温性を高めています。

一見したところでは判りにくいのですが、前立ての重なりが深いのが特徴で、これにより冷たい風の侵入を防ぎ、

かつ開いた時には生地のゆとりが美しいドレープを描きます。

裏地は強度が高く、防風性に優れ、すべりのよいポリエステル。

表地、裏地ともにそれほど厚手の生地ではないため、軽快な着心地を楽しめます。
それでいて冷気は通しにくい構造ですから、今の時期はもちろんのこと、中に着るものを工夫すれば真冬でも(南関東であれば)対応できるはずです。

是非ともお試しを。

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男には自分の世界がある Pt.4

毎回大好評の男祭り、4度目の開催が決定しました。

HAVERSACKとOlde Homesteader、このむせるほど匂い立つ2ブランドが、今年も一年を締めくくってくれます。

今回は期間を絞り、
12/14(土)と12/15(日)、2日間のみの開催となります。

その分密度はいつも以上に濃く、HAVERSACKは当店ではふだん見られないような冬服の数々、たとえばこちらのユニセックスのダウンコートであったり

来春の新作などを披露。

こちらのコートは先行でサンプルをお借りしていますので、ご興味あれば店頭にてお試しを。

また、男祭りといっても男性に限らず女性もお楽しみいただけるよう、マニッシュなジャケット(こちらは秋冬モデル)もご用意します。

Olde Homesteaderはトランクスや肌着、靴下をズラリと並べるだけでなく、現在鋭意進行中の新作もご紹介できそうです。

両日ともにHAVERSACK村松さん、Olde Homesteader福原さんが在店される予定となっていますので、是非服作りのアレコレやものづくりの背景、詳細などのお話をどんどん訊ねてみてください。

イベントまでまだもう少し時間がありますので、さらに詳細な情報が入り次第お伝えしたいと思います。

どうぞご期待ください!


RHYTHM RED BEAT BLACK ~ RHYTHMOS

少なからぬお客様にお待ちいただいておりましたRHYTHMOSの今季入荷。

不動の定番Zip(L)はもちろんのこと、人気モデルRoll(M)のブラックカラー、そして以前あったモデルを改良した名刺入れVisitを各色揃えています。

かつて展開していたVisit(W)は大容量を特徴としていましたが、今回は敢えてマチ付きポケットを片側だけにして、全体のボリュームを抑えました。

マチ付き側は自分の名刺を15-20枚収納、マチなし側にいただいた名刺を数枚収納、といった使い方となります。

春に行われたリブランディングによって、それまでのクラフト感を削ぎ落し、より洗練された方向に舵を切ったRHYTHMOS。
上記の仕様変更によって、望ましい機能はしっかりと残しつつ、この新しいヴィジョンに則った名刺入れへと生まれ変わりました。

さて、この名刺入れとZip(L)には、2019AW限定の色も存在します。

これまた美しい深紅、ビーツ(Beets)。
ビーツは、ボルシチなどに使う赤い砂糖大根の一種で、夏にniuhansのシャツでもボタニカルダイの材料で使われていたのが記憶に新しいところ。

今年はどうやらビーツづいているようです。

この奥行きがあり華美になりすぎない色を引き立てるのが、型押し加工。

2018AWの限定色シトロンで用いられていたのと似た革ですね。

表面には薄いコーティングが施されていますので、他の定番色に比べ外的な刺激に影響されにくく、ゆっくりと経年変化していきます。
革にそれほど使い込んだ味わいといった要素をお求めにならない方、新品のコンディションをできるだけ長く楽しみたい方にもお薦めです。

この新色、定番色、どれもこれも魅力的で目移りしてしまいますが、それこそが選ぶ楽しさというもの。
吟味を重ねてお気に入りの一品を見出していただければ幸いです。

オンラインストアはこちらです→
Zip(L) ブラック/ チョコ/ グレー/ インディゴ/ アルビノ/ ビーツ
Roll(M) ブラック
Visit ブラック/ チョコ/ グレー/ インディゴ/ アルビノ/ ビーツ